バランスのいい食事は死亡率を低下させる

男性の場合には摂取する食品数が少ないと死亡率が高く、食品数が多いと死亡率が4 分の1 以下になっていました。これは、65~84歳の方の食事と死亡率につい調査した結果です。ところが不思議なことに、女性は食べ物の種類が多くても、少なくても、寿命には関係がなかったのです。

また秋田県で65歳以上の住民を6年間追跡調査し、食品の多様性が生活機能の維持にどのような影響を与えるかを調べました。生活機能の測定には、次のような質問に「はい」「いいえ」で答えてもらいました。その質問とは「バスや電車に乗って1人で外出できますか」とか、「自分で食事の用意ができますか」とか、「新聞を読んでいますか」など、日常生活に必要な肉体的運動能力(料理や歩行など)、知能(新聞を読む、請求書の支払いをするなど)、友人関係(家族や友達の相談にのるか、友達を訪ねるかなど) について13 の項目を挙げて、それに答えてもらうのです。

おのおのができれば1点、できなければ0点です。13 点満点にします。
項目は5 つの自立手段、4 つの知的機能性、4 つの社会的役割について調べました。これが高いほど生活能力が高いといえます。次に食べ物を、10種類に分けます。それぞれについて毎日食べていれば1点、食べない日があると0点とします。次に生活能力が低い人の危険度を1とします。

するとこの値が低い方が危険がない、つまり生活能力が高いということになります。

食事の得点が1~3点までの危険度を1とすると、4~8点の人は危険度が30%くらい下がり0.72で、食事の点数が9~10 の人、つまり食べ物をまんべんなく食べている人の生活機能の危険度は0.61になっているのです。

このことはいろいろな食べ物をまんべんなく食べることの重要性を示しています。さらに肉、卵、魚介類、牛乳などを欠かしてはいけないということも示しています。いくら体によいといっても果物、大豆製品、海藻類などだけを食べていては、高齢期の健康は維持できません。

特に長寿と関係していたのは、血中のアルブミンというタンパク質の量です血液の中を流れるタンパク質の60%はアルブミンです。血清で7gくらいです。この値は栄養状態、中でもタンパク質の摂取状態を反映しています。この値の低い人は寿命が短くなっていることが知られています。

高齢者にタンパク質を与えることで血中のアルブミンの量を増やせることを見出しました。つまり、食べ物の質を改善すれば寿命を伸ばすことができるのです。以下がどのくらい量を食べればいいかの目安です。

  1. 卵1個
  2. 牛乳は2200ml摂る。それに相当するチーズ、ヨーグルトでもよい
  3. 魚介類と肉類を1対1くらいにし、おのおの80~90gを摂る
  4. 豆腐を3分の1丁、またはそれに相当する豆製品を摂る
  5. 植物性の油は15~18ml摂る
  6. 野菜は350g、その3分の1 は緑黄野菜にする
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