生活習慣の改善でガンのリスクは限りなくゼロに近づけることができる

2011年に、「科学的根拠に基づくがんの予防法」を発表しています。

喫煙
たばこは吸わない。他人のたばこの煙による受動喫煙にも気をつける。仕事柄、タバコがないとダメな人は禁煙補助剤で本気で禁煙を目指す。
飲酒
節度のある飲酒を心がける。こちら
食事
動物性脂肪を含む乳製品や肉類肉の加工品を控える塩分摂取を抑える。
身体活動
適度な運動を習慣にする。毎日の生活を活動的に過ごす。
体型
BMI(肥満度)は適正な範囲に保つ。肥満を予防・改善する。
感染
ピロリ菌や肝炎ウィルス、ヒトパピローマウイルスなどの感染に注意する。
自宅できるピロリ菌検査

これらのうち、「感染」以外の5つは、日常の生活習慣に密接に関係していることです。つまり普段から自分で生活習慣に気をつければ、がんのリスクもコントロールできるということです。

 

この5つの生活習慣の改善をすべて実践し、感染症の予防と治療をきちんと行うと、がんになるリスクが約半分になるというデータも示されています。このように、がんの発生に生活習慣が深くかかわっていることは、日本を含め世界各国で科学的に検証されている事実です。

これまでのチェック項目に印がついた人は、それに関連する生活習慣から、少しずつ見直していくことをおすすめします。

とはいえ、生活習慣は長年の積み重ねの中で確立されてきたものです。すぐにすべてを変えるのは難しいと感じる人も多いかもしれません。たばこもお酒も肉料理もダメならなにを楽しみにすれば… … という皆さんの嘆きが聞こえてきそうです。しかし「がんになりやすい生活習慣」は糖尿病や高血圧、心疾患、脳血管疾患など、死因の上位を占める生活習慣病を招亡妻因ともほぼ重なっています。

がんや深刻な生活習慣病を発症してしまってから後悔するのでは遅過ぎます。リスクに気づいたその日から、がんや病気になりにくい生活習慣に徐々にシフトしていくことが重要です。

もう高齢だからといって、生活習慣の改善を行おうとしない方も時々目にしますが、よい生活習慣へのシフトはいくつになっても決して遅いということはありません。寝たきりなどにならずに健康的な人生をいつまでも長く楽しみたいものです。

塩分摂取量と胃ガンの因果関係

ずっと壇からい味が好き。味噌汁や漬け物もご飯のおともに食べるのが好き。味の薄いおかずを食べると食べた気がしない…ラーメンの汁も気づいたら全部飲み干している。

こんな食習慣に思い当たる人は是非、今日からその習慣をあらためるべきです。

日常の食習慣の中でも、私たち日本人が特に注意したいのが、塩分の摂取です。胃がんの原因としては、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が注目されていますが、それと同時に、胃がんを引き起こす大きな要因となっているのが塩分の過剰摂取です。

胃がんに見られる特徴的な自覚症状

実は日本や韓国などのアジア諸国は、胃がんにかかる割合が高い国です。特に日本は世界的に見ても、非常に胃がんが多いという特徴があります。日本では昔から味噌汁や漬け物、塩辛などの塩蔵品、魚の干物など、塩分を多く含む食品を食べる習慣があります。
発酵食品の味噌が体にいいからと、3食ともお味噂汁と白ご飯、ご飯のおともにお漬け物を食べるという習慣のある方は、特に中高年を中心に多いのではないでしょうか。そのため塩分摂取が過剰になりがちで、それが胃がんの発生にも大きく関与していると考えられています。

ご存じのように、多過ぎる塩分は血圧を上昇させます。最近では、血圧コントロールのために減塩を心がけている中高年世代の方も多いと思いますが、減塩の指導が広く行われるようになってきた近年も、日本人の塩分摂取量はさはど減っていないようです。

その理由は、練り物やソーセージ、インスタント食品などの加工品の摂取が多くなっていることに起因しています。こうした加工品は保存性や味を上げるために、思った以上に多くの塩分が添加されています。つまり味噌汁や漬物といった昔ながらの「塩分の多い食品」を減らしても、加工食品を多く食べていると減塩効果は薄れてしまうのです。

塩分摂取量は1日8グラムまでに抑える(塩分の多い食品には注意)

ひとつ幸いなことに、日本人は胃がんにかかる人は多いものの、胃がんによる死亡率は年々低下してきています。これは、ピロリ菌の除菌治療が一般に行われるようになったことと、内視鏡検査の普及により胃がんの早期発見・早期治療が可能になったためだと推察されます。ただ他のがんと同様に、胃がんも初期にはほとんど自覚症状はありませんので、早期発見のためには定期的な内視鏡検査が重要なことは、いうまでもありません。

自分で出来る!胃カメラをやらずに胃がん検査、ガン胃がん検査セット(ピロリ菌検査含む)

すべてのがんは、喫煙により大きくリスクを背負ってしまう

現代人は禁煙を避けられない

  • 現在、喫煙している。または過去に喫煙していた。
  • たばこは吸わないが、職場や家庭、居酒屋など、喫煙者の近くで過ごすことがある。

このふたつは、いうまでもなく喫煙の習慣です。

喫煙というと肺がんだけの原因と考える人は多いと思いますが、喫煙によって発症リスクが上がるのは、肺がんに限りません。多くの種類のがんで発がんリスクを引き上げるのが、喫煙なのです。喫煙が原因のがんは、がん全体のうち男性で約30% 、女性では約5%という統計があり、がんになる一番の要因と考えられています。

たとえば消化器系のがんがたばこで起こる確率は、喉頭・咽頭がん(喉のがん) が非喫煙者の約3〜10倍、食道がんが約7倍と、非常にリスクが高くなっています。これにアルコールが加わると、さらにリスクが3 、4 倍も増えるといわれています。

胃がんも喫煙によって発生率は非喫煙者の約2倍になりますし、近年、急増している大腸がんも、やはりたばこによって発生率が上がります。がんの中でももっともたばこと関連が深いのが、声帯などにできる喉頭がんです。喫煙者のがん発生率は非喫煙者の約30倍にもなり、医療関係者の間では咽喉頭がんは「喫煙者しかならないがん」ともいわれています。その他のがんでも、膵臓がん、腎臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、乳がんに至るまで、それぞれ発生率は異なりますが、たばこによる発生率の増加が指摘されています。

たばこの煙には実に4000種類以上の化学物質と、250種類以上の毒物、発がん物質が含まれています。たばこの害により、種々のがんや呼吸器疾患で命を落としている人は、毎年世界で約5000万人、日本でも約10万人いるといわれます。日本での年間の交通事故死者数は約4100人、自殺による死亡者数は約2万5000人です。

たばこによる死者は、これらと比較してもダントツに多い数字であるということがわかります。また、喫煙者が吸っている主流煙よりずっとずっと恐ろしいのが、たばこの先から出る煙の副流煙です。副流煙は主流煙に比べて、ニコチンを約2.5倍、一酸化炭素は約4.5 倍、発がん物質のニトロソアミンを約50 倍も含んでおり、たばこのフィルターを通さない有害物質の濃度が濃い煙が、そのまま放出されているからです。たばこを吸わないなんの関係もない人が、周りの人のたばこの副流煙で受動喫煙してしまうがために、いかに多くの害を被っているのかがこの数字からもわかります。

わが国でも、最近になってようやくたばこの吾が広く知られるようになり、飲食店や公共交通機関、公共施設などでの禁煙、分煙が各地で進められています。ただ公共スペースでの禁煙が常識となっている欧米諸国に比べると、いまだに日本はまだまだ、たばこに寛容な甘い認識の未成熟な社会であるといえます。これは副流煙の本当の怖さや受動喫煙の弊害を、社会全体がきちんと認識していないからです。

自分でできる!肺ガン検査キット | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める
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