低体温は、9割以上がカサカサの乾燥肌!ふくらはぎを温めると肌のきめが整い顔色がワントーン明るくなる

脚が冷えると体に不調シグナルがつく

よく「紫外線はお肌の大敵」といわれます。しかし実は、体の中にも、お肌に敵が潜んでいるのをご存じでしょうか。体の中の敵、それは「冷え」です。特に、ふくらはぎが冷えている人は、要注意です。

今回は、「ふくらはぎを温めて、美と健康を手に入れる」というテーマです。

皮膚を美しく保つには、古い細胞と新しい細胞が、コンスタントに入れ替わる必要があります。これが新陳代謝です。私たちの体は、約60兆個の細胞からできていて、1秒間に500万個、1日で約5000億個の細胞が新しく生まれ変わっています。新陳代謝を促す鍵が、血液です。

血液は、体の隅々の細胞に酸素と栄養を提供し、不要になった老廃物を受け取り、体外に排出する役割を担っています。

つまり、血流が滞ると、細胞は酸欠と栄養失調に陥ってしまうのです。皮膚の細胞は血管の末端にあります。そのため、血流の影響を受けやすく、トラブルが起こりやすいのです。

血の巡りを妨げる大きな原因が、体の冷えです。体が冷えると動脈が収縮し、血液循環が悪くなります。

平熱が35度台という方も最近は増えていますが、免疫力が低下しがちな、うえ、乾燥肌などの肌のトラブルも多いのです。

現代人の冷えの原因の1つは、運動不足でしょう。労働形態や移動手段の変化から、昔に比べ、今は格段に運動量がへっています。最近は、外遊びをしなくなったせいで、子供の低体温もふえています。筋肉を動かすことで、私たちの体は熱を発生します。特に、脚は筋肉量が多いため、動かすことで効率的に熟を生み出すことができます。

逆にいえば、脚を冷やしてしまうと、全身の熱量がへり、血流が滞って、結果的に肌に不調を来すことになるのです。なかでも、ふくらはぎは「第2の心臓」といわれるように、血液を巡らせる重要な部位です。冷えに負けないように鍛えておく必要があります。

子宮筋腫や卵巣嚢腫を起こりにくくする

外から温める方法としては、貼るタイプの使い捨てカイロが使われます。

足先が冷えてつらいとき、よく靴の中にカイロを入れますが、ふくらはぎに当てるのも大変効果的です。この場合、ハイソックスやレッグウォーマーなどの上から粘り、低温ヤケドに注意しましょう。また、42度くらいのお湯にひざ下をつける「足湯」もお勧めです。このように、ふくらはぎを温めると、その場で全身の血流が改善し、顔の血色がよくなってくるでしょう。

さらに、ふくらはぎを温める習慣を身につけると、恒常的に体温が上がります。代謝がよくなって、むくみが改善するほか、肌のきめが整ったり、顔色が明るなったりするはずです。ほかにも、ひざかけや靴下、レッグウォーマーなど、脚を温める方法はたくさんあります。
ご自身のライフスタイルに合ったものを使ってください。ただし、靴下やレッグウォーマーは、締めつけが強いと血流が悪くなり、逆効果になる場合もあります。注意しましょう。こうした方法で、ふくらはぎを冷えから守るのは大切なことですが、同時に、体を動かして「自家発熱」する習慣も身につけてほしいものです。

実をいうと、最も効率的にふくらはぎを温める方法は、階段の上り下りです。足首を動かすと、ふくらはぎの筋肉が使われて発熱し、温かい血液が全身を巡ります。

階段昇降が難しければ、歩くだけでもかまいません。かかとから着地して、つま先で地面をl与りるように歩きましょう。その際、足に合った靴をはくのが肝心です。サンダルばきでは、すり足になるため、足首もふくらはぎの筋肉も動かないので、意味がありません。

デスクワークをしているときも、足首を動かしたり、足の指を開いたり山閉じたりしてみてください。そんな小さな動きでも、ふくらはぎが温かくなってくるのがわかると思います。

女性の場合、体の冷えがホルモンバランスの乱れにつながりやすく、婦人科系の病気の原因ともなります。近年、増えている子宮筋腫や卵巣嚢腫なども、冷えと無縁ではありません。脚を温め、動かし、血流をよくすることで、トラブルの起こりにくい体になります。脚を冷やさない生活を、ぜひ今日から始めましょう。

湯たんぽの活用も役立ちそうです。

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冷え症はなぜ起こるのか?

なぜ冷え症でつらい思いをする人が出てしまうのだろうか。カラダの冷えについて話す前に、逆にカラダの「熱」について考えてみたい。

体内でもっとも多くの熱を産生しているところは筋肉である。特に骨格筋は体重の約40%を占め(体脂肪は多くても体重の30%未満)、つねにカラダを温めてくれている。骨格筋の熱の生産量はカラダ全体の6割近くにおよび、さらに運動状態のときには9割以上に達するのだ。筋肉のほかにも、熟を生み出す組織は存在する。

安静時における主な器官の熱産生比率は、骨格筋が60%、肝臓20%、呼吸筋(横隔膜を含む)10%、心臓(横紋筋)4%、腎臓4%、その他2%となっている。だが、熱というのはただ産生されていればいいわけではない。

そのため、大脳の視床下部には体温をコントロールする中枢があり、サーモスタツトの役割を果たしている。その仕組みは、肝臓から熱産生を促すインターロイキンというホルモンが血中に放出され、視床下部まで運ばれると、急激に熱の産生を促進。筋肉の緊張が高まり、悪寒戟懐を生じさせる。悪寒戟懐とは、あの全身の筋肉が寒さでガタガタふるえるときの状態。

この筋肉のふるえによって、すばやく熱が生み出され、寒さが緩和されるのだ。もっと緩やかな寒さや冷たさには、皮膚にある寒冷刺激受容器が寒さを感知して、感覚神経を通じて視床下部に情報を伝達。交感神経系が緊張して皮膚近くを走行する血管が収縮し、体温が放散するのを抑制している。俗に言う鳥肌状態になるのは、熟の放出を抑制するために皮膚の立毛筋が収縮して、毛穴をふさいでいるためだ。このほかにも、カラダは熱を産生するシステムを持っている。寒さや冷えのために視床下部から下垂体に命令が下ると、甲状腺刺激ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンの分泌が促され、脂肪を燃焼して熟に変換するのだ。恍また、副腎皮質刺激ホルモンは、肝臓に蓄えられているグリコーゲンをブドウ糖に分解し、血糖値を上げ、熱の産生を促す働きもしている。

適正範囲冷え症とは、こうしたカラダの熱産柳生システムがうまく機能していない状態の要因には、1血流の低下(自律神経系の関与)、2 代謝の低下(筋肉不足、肝臓・甲状腺・副腎皮質からのホルモンの作用不足)などが挙げられる。

しかし、冷え症の原因についての科学的究明は、まだ十分とは言えないのが現状である。その理由は、冷え症が疲労や痛み、かゆみなどと同様に、本人の自覚症状によるところが多く、数値などに置き換えにくいためだ。

冷え症は病気?

辞書などでで「冷えしょう」を調べると、「冷え症」の記載はなく、「冷え性」だけがある。普段、文書を書くときに「冷え症」を使うか?「冷え性」を使うか?については迷う時もある。

「冷え性」の意味、これは「手足や腰などがいつも冷たく感じる症状、またはその体質」との意味である。

一方、欧米の医学書には「冷え性」や「冷え症」という用語についての記載がなく、「肩こり」と同様に西洋医学の世界では臨床上、あまり問題にされない病態とされている。

また、日本の医学大辞典」には、「冷え性」の記載はなく、「冷え症」となっている。これには「身体の特定の部位のみを特に冷たく感じ、耐えがたい場合をいう。

部位は腰部がもっとも多く、ついで足部が多い。寒冷期に多く発生する。その発生機転は自律神経失調による血管運動神経障害であり、当該部位の毛細血管攣縮による血行障害の結果、冷たく感じる。

更年期の婦人によくみられる症状であるが、そのほか自律神経調節異常や心身症でもみられる。原因によりホルモン療法、自律神経調節薬などの薬物療法や心理療法などを行なう」と記述されている。

このように「冷え性」が自覚症状や体質を示す言葉であるのに対し、「冷え症」は病気としてのしるしを意味することになる。『字統』白川静著、平凡社による)。そして、冷え症には後天的な要素が加わることで、生活に支障をきたす状態になることも考えられる。一般的に冷えの症状が強い症状は「冷え症」でいいらしい。