免疫学 白内障、緑内障、加齢黄斑変性症が増加しているのは

体は危機状態になると特殊な臓器を切り捨てる

最近、中高年にふえているのが白内障、緑内障、加齢黄斑変性症に代表される、進行性の目の病気。これらの病気は合併して起こりやすいのも特徴です。

お年寄りには、「毎日、目薬を点眼するだけで大仕事」と訴える人も少なくありません。しかし、病気が進行するのは原因が放置されているからです。そして、徐々に病気が上乗せされていくのは、その原因が共通することを意味します。
結論からいうと、進行性といわれる目の病気の原因は、いずれも「血流の悪化に伴う全身の健康レベルの低下」にあります。

その橋渡しをするのが、防御反応として引き起こされる、「臓器の切り捨て反応」です。全身の細胞を養っているのは血流です。しかし、体が最大限に守るべきは生命活動なので、体の内部で血流障害が起こり、危機的状況に陥ったときには、特殊化した臓器を切り捨て、命を守りに入ります。

つまり、命に直接かかわらない臓器への血流を止め、血流を内部に集めて耐えようとするわけです。その際、真っ先に切り捨てられるのが、特殊化した臓器の極限にある、目と皮膚です。

目と皮膚は、生まれながらにして血流障害に敏感な臓器だからこそ、老化の始まりも早いのです。血流障害に伴う目の切り捨て反応は、眼球の外側(前面) の組織に始まります。この段階で起こる代表的な病気が、水晶体が白濁していく白内障です。

水晶体は、無色透明の特殊なたんばく質でできています。周囲の血流が途絶えると、その特殊性を維持する新陳代謝が滞り、たんばく変性を来して、白内障は発症・進行していきます。

また、脳神経の出先器官である目は、そもそも脳の一部です。このため、目の奥の網膜や視神経の細胞は、脳と同様に、ミトコンドリアを豊富に含みます。そして、全身の血流障害が長期化すると、切り捨て反応が目の奥へと拡大します。そのため、血沈の遮断・酸素不足でミトコンドリアの機能が抑制され、緑内障、さらには黄斑変性症へと、病気の上乗せが始まります。

緑内障は、視神経の障害で視野が欠ける病気です。昔は、眼圧の上昇による視神経の圧迫が原因と考えられていました。現在は、眼圧の高くない正常眼圧緑内障が多数を占めています。このように、メカニズムが不明なのにもかかわらず、眼圧を下げるために、点眼治療が施されている実態があります。

眼圧を保っているのは、房水と呼ばれる特殊な体液です。房水は水晶体の両側にある毛様体という筋肉で作られ、瞳孔内を循環して、角膜の隅角から排出されます。この房水の循環が滞り、瞳孔内に貯留して上昇するのが眼圧です。すなわち、眼圧上昇を伴う緑内障は、白内障と同様、眼球外側の組織の切り捨て反応で生じる病気であることがわかります。

これに対し、眼圧の上昇を伴わない正常眼圧緑内障は、切り捨て反応が目の奥の視神経に及んで起こる、ミトコンドリアの機能障害です。血流の停止で酸素が遮断されると、ミトコンドリアの機能が抑制され、細胞の生きる力が奪われます。その結果、引き起こされる細胞死により、視野が欠けていくわけです。

体の水分を奪い治癒を‖妨げる利尿剤

一方、目の奥の切り捨て反応が網膜に広がり、引き起こされるのが黄斑変性症です。光や色を感じる視神経がピッシリと並ぶ網膜は、外界から入った映像を信号に変えて、視神経から脳へと送っています。その網膜の中心にある黄斑という組織が障害されるのが、黄斑変性症です。

正常眼圧緑内障と同様、血流の遮断に伴うミトコンドリアの機能抑制によって発症・進行します。以上、進行性の日の病気はすベて、全身の血流障害→切り捨て反応による局所的(目)血流障害→ ミトコンドリアの機能抑制、という経路をたどり、視機能の低下に至って起こるといえます。

根本原因として、働き盛りの人では、忙しさなどの無理があるはずです。お年寄りの場合は、全身的な老化や、悩みなどのストレスに加え、降圧剤の弊害も無視できません。降圧剤のなかで最も注意すべきは、脱水を促す利尿剤です。利尿剤は眼圧を下げる目的でも使われます。

しかし、体の水分量を無視して利尿すれば、血液中の水分が失われ、流れにくくなるのは必然です。一過的にプラスの効果があっても、慢性的に使い続ければ、逆にマイナスの作用が強く出て、治癒を妨げることになります。

同様に、緑内障治療薬の中心ベータにあるβ遮断薬にも注意が必要です。

交感神経にはα とβの2つの系統があり、両者が巧妙にせめぎ合い、体のしくみは保たれています。このうち、βの働きだけをブロックするのがβ 遮断剤です。しかし、このβは、副交感神経と似た作用を持っています。これを一方的にブロックし続けることは、神様の世界に挑戦するに等しい危険をはらむ可能性があるのです。

しかし、安心してください。こうして、医学が突き止められない原因を理解した皆さんは、薬に頼らなくても病気の進行を止め、視機能を維持できます。その基本が、「早寝早起き」の実践です。早寝で人工照明を見る時間を最小限におさえて、目の負担をへらします。そして、早起きで穏やかな朝日を浴びて、紫外線でミトコンドリアを活性化しましょう。こうして太陽とともに生活すれば、自ずと自律神経のバランスも整い、全身状態も改善します。早寝早起きは、目と体を同時に癒す一石二鳥の治療です。

現代人特有の病気の中にあてはまるものがないかも確認することが大切です。

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