免疫力を高めて老化を防ぐ酢たまねぎ

自律神経を整え、体温アップ

古来、タマネギは、さまざまな薬効を持つ食材として珍重されてきました。タマネギの健康効果として、まず第1に取り上lげたいのが、イオウ化合物の働きです。イオウ化合物には、血液をサラサラにして、中性脂肪値やコレステロール値をおさえる働きがあることはよく知られています。

さらに、それに加えて、注目したいのが、抗酸化作用です。老化や病気の元凶ともいわれるのが活性酸素ですが、イオウ化合物に、強力な抗酸化作用があり、体内の過剰な活性酸素をへらしてくれるのです。
例えば、糖尿病の原因の1つが、活性酸素の増加です。活性酸素が過剰にふえると、膵臓の細胞を攻撃し、その働きを低下させます。すると、血糖値を下げるインスリンの分泌量が不足したり、インスリン自体の効きが悪くなったりして、血糖値が上昇します。

タマネギを毎日摂取し続けると、余分な活性酸素がへり、膵臓の働きが改善して、インスリンが正常に分泌されるようになります。この結果、血糖値を良好な状態にコントロールできるようになるのです。

一方、タマネギには、ミネラルやビタミンも豊富で、ポリフェノールも含まれています。これらも高い抗酸化作用を発揮するので、イオウ化合物とともに活性酸素と戦ってくれます。さて、膵臓がインスリンを分泌する際にはミネラルが必要とされます。それに必要なミネラルも、タマネギには豊富に含まれているのです。この点でも、タマネギは、血糖をコントロールするのに役立つでしょう。

第2に挙げるタマネギの健康効果は、自律神経の働きを整えて、免疫を向上させることです。
これにはタマネギのミネラル、ビタミン、ポリフェノールをといった有効成分が作用します。
自律神経とは内臓や血管、ホルモンの分泌などをコントロールしている神経です。自律神経の働きが活性化されると、病原菌ウィルスへの抵抗力が高まり、病気にかかりにくくなります。万が一、病気になっても重症化を防いだり、治りが早くなったりするのです。
また、タマネギのイオウ化合物のひとつである硫化アリルには、体温を上昇させる働きがあります。体温が上がると、血液中の白血球が働きやすくなりますから、これも免疫力アップに貢献します。

長寿遺伝子のスイッチがON!

タマネギを効率的に常食する方法として、特にお勧めしたいのが、酢タマネギです。酢にも、血液をサラサラにする効果あり、高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。最近では、ダイエット効果や疲労回復の作用も着日されています。
特に見逃せないのが、タマネギと酢を組み合わせるメリットです。酢によって、タマネギのミネラル成分が体内に吸収しやすくなるのです。また酢は、本来は体を冷やす食材なのですが、体温を上げる効果のあるタマネギと合わせてとれば、そのマイナス面も相殺されます。

このように、2つの食材の相乗効果で、より高い健康効果が期待できます。酢には、生のタマネギの刺激臭を和らげ、食べやすくする長所もあります。酢タマネギは、糖尿病にも有効です。

酢には、食事でとった糖の吸収を穏やかにする作用があり、血糖値の急激な上昇をおさえます。酢タマネギを常食すると、血糖値が下がるケースが非常に多いのです。

酢タマネギを常食した人の免疫力がアップしたというデータもあります。被験者に1ヶ月間、酢タマネギを食べてもらったところ、白血球に含まれる免疫細胞のうち、外敵への攻撃力を強化する「Thl細胞」が増加したと報告されています。さらに、酢タマネギは、肥満の解消にも有効です。酢に含まれる酢酸には、脂肪の合成を抑制する働きと、脂肪の燃焼を促進させる働きがあるためです。

さらに、タマネギのカリウムによって、体内のミネラルバランスが整うと、エネルギー代謝が促進されて、肥満解消に役立ちます。また、老化防止にも役立ちます。私たちの体には、長寿遺伝子ともいわれる、サーチュイン遺伝子というものが組み込まれています。

タマネギに含まれているケルセチンという成分が、長寿遺伝子のスイッチを入れてくれるのです。それによって、耳鳴りや白内障、物忘れなど、老化によって起こる、多くの症状の予防や改善を期待できます。酢タマネギは、多めに作って、冷蔵庫に保存しておきましょう。1ヶ月程度は保存が可能です。こうして準備しておいて、酢タマネギを、毎日50g程度を目安に食べ続けるといいでしょう。

食事の最初に食べる「酢たまねぎ」のたっぷり有効成分がしっかり効く、高血圧、糖尿病、高脂血症、便秘、動脈硬化などなど

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砂糖は脳のたったひとつの栄養源

砂糖は現代人の間では評判がよくありません。太る、糖尿になる、メタボになる、虫歯になると悪口だらけです。しかし砂糖ほど人類が渇望した食品はないのです。なぜなら人は本質的に「甘さ」を好むからです。人は甘さを得るために、今の砂糖ができる以前は何から調達していたのでしょう。

たとえばアマチャがあります。ハチミツからも甘さを得ました。しかしどれも甘さの安定的な供給源としては向いていなかったため、人類は長い間甘さの不足に悩まされてきたのです。サトウキビから砂糖を得るまでは。サトウキビの原産地は東南アジアもしくはインドあたりといわれています。サトウキビの茎をかじると、とても甘い。その茎の髄から汁を絞り、その汁の上澄み液を煮詰めて結晶にしたのが砂糖です。

しかしサトウキビを知らないヨーロッパ人は長い間、サトウキビ由来の上質な砂糖の味を知りませんでした。彼らがようやくその味を知るのは、アレクサンドロス大王がインド西部まで遠征したとき(紀元前4世紀) です。その魅力的な甘さに兵士たちは腰を抜かしたと思われますが、
熱帯の植物サトウキビをヨーロッパまで持ち帰ることはできませんでした。その後、砂糖の生産や流通は、東南アジアやインドをおさえたイスラム教徒に握られたため、ヨーロッパ人は異教徒アラビア人から細々と砂糖を買うしかありませんでした。

しかしやがてイスラムとヨーロッパが逆転するときが来ます。新大陸を発見したヨーロッパ人は、イスラム教徒が植えたサトウキビを新大陸に持ち込み、そこで大プランテーションをつくります。プランテーションとは、黒人奴隷などの安い労働力による単一作物の大規模農業のことです。地主はヨーロッパの白人プエルトりノコ、ジャマイカなどカリブ海の島々で行われ、そこで見られたのはインディオや黒人奴隷の酷使。栽培が重労働だったうえに、収穫後は砂糖工場での長時間労働が待っています。毎年黒人奴隷の半数が入れ替わったといわれたほどですが、奴隷が過労死してもアフリカからまた連れてくればいいのです。

そもそも砂糖、つまりブドウ糖は脳のたった1つのエネルギー源なのです。筋肉や臓器はブドウ糖以外のものもエネルギー源にできます。脂肪やタンパク質を分解してエネルギー源にするのです。ところが脳だけはブドウ糖しかエネルギー源にできないのです。
実際、ブドウ糖の摂取が少なくなると記憶や計算などの能力が低下することがわかっています。うつ病は脳の働きが低下した状態ですが、これもブドウ糖をしっかりとらない人に目立つとの報告があります。砂糖と上手につきあうのが、明るく元気に生きる最低条件といえるでしょう。

うつの原因は脳の栄養不足