市販薬と医療薬ではどちらが効くのだろう?

風邪をひいたとき、薬局で買ってきた市販薬をのむのと、医者に行って処方してもらった医療薬をのむのとでは、どう効きめが違うのだろうか。ちなみに市販薬はこちら。

薬事法では、とくに市販薬と医療薬の区別をしていない。ただ、医療薬には健康保険が適用されるので、そういった取り扱いの面での区別はされている。

では、薬の中味はどうなっているのだろう。市販薬の用途には、よく「せき、熱、のどの痛み、鼻水、鼻詰まり、消化不良に良く効きます」などと書いてある。一般に、かぜといわれる症状全てに効果のあるものが多くなっている。実際、市販薬には数種類の有効成分が含まれているため、一種類の薬を服用するだけで、幾つかの異なった症状に対応できるようになっている。

これに比べ医療薬は、診断によって患者の症状にあわせたものが処方される。熱があって医者にかかったりすると、「解熱剤出しておきますからね」などといわれたりするが、薬1種類に、1種類の有効成分というのが普通である。熱があって、しかも胃が痛いといったような場合には、解熱剤と胃薬の2種類の薬が処方される。

医療薬には、市販薬でいうところの、いわゆる「かぜ薬」はない。ただ医療薬の場合、「解熱剤」といっても、それに認可されている有効成分の種類が非常に多い。市販薬で認められている解熱剤の有効成分が数種類であるのに対し、医療薬で認められている有効成分は数十種類にも及ぷ。種類だけでなく、薬1回分に含まれる有効成分の量にもかなりの違いがある。

医療薬の場合、患者の症状に合わせ、市販されている薬3日ぶんにあたる有効成分を、1日で摂取することも可能。こういった認可の違いは、市販薬が、安全を第一に考えてつくられていることによっている。こういった点だけを数え上げれば、医療薬のほうが有効なようである。

では、市販薬に勝ち目はないのか。例えば、さいきん、アスピリンに代わり注目され始めた解熱剤に「アセトアミノフェン」という薬がある。この薬にはアスピリンと同程度の解熱効果が期待でき、しかも、アスピリンにみられる胃や腸が荒れるといった副作用も少ない。
このアセトアミノフエンが医療薬として支給されるときには、苦みのある粉薬か、おしりに入れる座薬といった形である。

いずれにせよ、使用しにくい。これに対して、市販で売られているかぜ薬の中には、アセトアミノフェンが単独や複合で配合されていて、錠剤になっているものが多い。飲みやすい形で服用できる。また、いままでは、医者の処方せんが必要だった強い薬で、有効成分の安全性が確認されたものが、市販薬の中にも配合されるようになってきている。解熱や鎮痛の効果がぁる「イブプロフェン」という成分だ。イブプロフェンは主に、かぜ薬などに含まれている。もちろん、市販薬として一日に服用できる量は医療薬の場合よりも少なくなっているが、従来のものに比べ効き目が強い。

効き目が強いぶん、ほかの薬との飲み合わせや、飲み過ぎによる副作用の危険性にも十分な注意が必要だ。しかし、忙しくて医者に行く時間がとれないようなときや、少しでも早く薬を飲むことが効果的であるとき、薬局でも医療薬と同じ効き目の薬を買うことができることは好都合である。医療薬のほうが完全に有利とばかりはいえない。
どっち?本当?と気になることがたくさんあるがそんな事柄を集めたのが「健康常識のウソ」はとてもおもしろいし参考になる。